痛風

痛風発作でお悩みではございませんか ?

痛風発作でお悩みではございませんか ?あるとき突然、足の親指の付け根で強い関節痛が起こり、足の甲がひどく腫れる――。
これがよく見られる痛風発作です。早朝に起こりやすく、24時間以内に痛みは最高潮に達します。10日~2週間ほどで一旦治まりますが、ほとんどの場合1~2年後に再発します。
現在、国内の痛風患者数は60~70万人、痛風予備軍者数が600~650万人と言われています。そのうちの98%が男性で、さらに中高年の方に多く発症する傾向にあります。
このように、痛風は決して他人事ではありません。発作が起きても放置していると、発作の間隔が短くなり、他の疾患を引き起こすこともあります。生活習慣の改善を主とした予防も可能ですので、できるだけ痛風にならないように、また万が一発作が起きたときには、できるだけ早く治療を開始するようにしましょう。

痛風の原因

痛風の原因痛風は、血中の過剰な尿酸が身体の組織内で結晶化し、主に関節で炎症を起こすことを直接的な原因としています。
本来は尿や便として排出される尿酸ですが、過剰に作られたり、排出できないと、体内に多く留まり、痛風のリスクが上昇します。
ではなぜ尿酸が過剰に作られたり、うまく排出できないといったことが起こるのでしょうか。以下でその根本的な原因をご紹介します。

 ストレス過多の生活

心身が緊張した状態が続くと、エネルギーもその分たくさん消費するため、尿酸が過剰に作られ、痛風の原因となります。
ご家庭や職場において責任を背負い込んでしまう方、また実際に上の立場にある方は、リラックスする手段、時間を作りましょう。

プリン体の過剰な摂取

プリン体も尿酸を生成するため、そのプリン体を多くとるほど、尿酸値は上昇しやすくなります。
ほとんどの食品には程度の差こそあれ、プリン体が含まれています。特に多く含むものとしては、レバー、魚卵、貝類、ビールなどが挙げられます。

肥満

肥満により尿酸の排出が阻害されたり、肥満の方によく見られる食べ過ぎ・運動不足がプリン体の産生を促進するため、尿酸値が高くなりやすい状態に陥ります。

激しい運動・無酸素運動

過剰な筋肉の酷使、全力で走り続けるなどの無酸素運動によって、プリン体を含むATPという物質が短時間で分解されると、尿酸値の上昇を招きます。
プロスポーツ選手に痛風がよく見られる原因の一つでもあります。

性格

積極性がある、活動的、リーダーシップがあるといった方は、傾向として、ストレスを抱えやすいと言われています。

疾患

糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病は、痛風のリスク因子となります。

痛風になりやすいかも!?危険度チェック

危険度チェック
  • ストレスを抱えがち、解消法がない
  • 職場で責任の大きい立場にいる
  • レバー、魚卵、貝類が好き
  • ビールをよく飲む
  • 肥満傾向にある
  • 運動習慣がない
  • 筋肉を酷使している
  • 無酸素運動を日常的に行う
  • 積極性、責任感がある
  • 生活習慣病をもっている

痛風を放置していると…

痛風を放置していると、発作の再発だけでなく、痛風結節、尿路結石、腎不全などを引き起こすリスクが高まります。

発作の再発のリスク

最初の発作を放置していると、ほとんどの場合、1~2年以内に再発します。次第に発作の間隔が短くなっていき、他の疾患を引き起こすと、生活の質が低下します。

痛風結節のリスク

尿酸値が上昇し続け、足の親指の付け根だけでなく、身体中に尿酸の結晶が生じ、こぶ状の結節ができます。
特に比較的体温の低い部位、手足の関節、耳たぶなどに結節が生じるケースがよく見られます。結節が生じると、関節の変形、可動域の縮小も起こります。なお、痛みはありません。

尿路結石のリスク

排泄される尿の中の尿酸が過剰になると、結晶化し結石が生じます。
尿路結石は、痛風患者の1~3割程度の方に起こります。腹部の左右どちらかの激しい痛み、背中や腰の痛み、血尿などの症状を伴います。

腎不全のリスク

尿の中の尿酸が過剰になると、結晶化したものが腎臓に留まることがあります。腎臓がうまく機能しなくなり、さらに進行すると腎不全に、つまり命に関わる状態に陥ります。
腎臓の機能が低下すると、激しい喉の渇き、頻尿などの症状を伴います。

痛風の治療

生活習慣指導

生活習慣指導優先すべきは、肥満の解消です。バランスの良い食事を摂りながら、無理のない運動を行います。
ただ、筋肉の酷使するような運動、無酸素運動は逆効果です。水泳やウォーキング、軽いジョギングなどの有酸素運動が良いでしょう。

薬物療法

尿酸値を下げる薬を、定期的に患者様の尿酸値を測りながら、量を調整して処方いたします。
注意が必要なのは、尿酸値が下がったからといって、また発作が起きていないからといって、自己判断で使用を中止しないことです。
効果をより確実なものとするため、ご協力をお願いいたします。

TEL.078-351-4114
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